私の本棚– category –
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書いてはいけない
著者がメディアで仕事をするようになって、その経験の中で決して触れてはいけない「タブー」が三つ存在した。 それは、1. ジャニーズの性加害 財務省のカルト的財政緊縮主義 日本航空123 便の墜落事件この三つに関しては関係者の多くが、本当のことを言っ... -
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続 窓ぎわのトットちゃん
前作から42 年目。やっと続編が出た。 長い期間がかかった理由を作者は、どう考えても前作よりおもしろいことは書けないと思っていた。自分の人生でトモエ学園時代ほど毎日が楽しいことはなかったからだと言う。 だけど、私の「それから」を知りたいと思っ... -
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「私」という男の生涯 石原慎太郎 著
帯封に「自分と妻」の死後の出版のために書かれた自伝とある。 作家と政治家の二足のわらじを履いて、駆け抜けた人生。 私生活のことも、赤裸々にオープンにしている。妻の死後に出版せよと遺言した理由もこれかと納得。 弟裕次郎の映画界へのデビューにつ... -
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「樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ~」 樹木希林著 宝島社発行
生前の著者がテレビ、新聞、雑誌などの取材に答え、数多くのメッセージを残しているが、それを編集したのが本書である。 人間や事象を実に詳細に観察して、それを役者として演技に生かしているだけではなく、ある意味人生の求道者の趣がある。それは次のメ... -
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「哀しき半島国家 韓国の結末」 宮塚邦彦著 PHP新書刊
最近書店で感情的嫌韓論を述べた書籍を数多く見かけるが、本書はそうではなくて、元外交官が朝鮮半島が位置する地政学的性格や、歩んできた歴史を分析しながら、日本がこの地域とどう付き合うことが国の利益になるかということを考えた本である。 数多く出... -
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「日本史が面白くなる日本酒の話」 上杉 孝久 著 サンマーク文庫
どの国にもその国の国酒といわれる酒があります。 例えば、フランスのワイン、ドイツのビール、イギリスのスコッチ、ロシアのウォッカ、アメリカのバーボンなど、 国酒といわれる酒はその国の歴史と深くつながっています。(まえがきより抜粋) 翻って我が... -
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「ノボ さん 」小説 正岡子規と夏目漱石 (伊集院 静 著 講談社 刊)
本書は正岡子規が東京大学予備門の青春時代から亡くなるまでを夏目漱石との交友を主題の一つに描いた小説である。 二人が近代日本文学に与えた影響力の大きさは折にふれ見聞していたが、この本を読んで改めてそれを教えられた。 それにしても、子規の... -
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2014冬号 「村上海賊の娘(上・下巻)」 和田竜著 新潮社刊
時は天正4年(1576年)、大坂本願寺に兵糧を運び込もうとする因島・能島・来鳥の三島村上水軍と毛利水軍の連合軍対真鍋水軍の海戦を描いた物語である。 古来、軍船に女を乗せてはならんという不文律がある。理由は女を守ろうとして兵が奮戦し、結果とし... -
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2013夏号 「海賊 とよばれた男(上)(下)」百田尚樹 著 講談社 刊
2013年本屋大賞第一位を受賞したノンフィクションノーベルで、物語は出光石油を創業した人物の波乱万丈の一代記である。 作者が放送作家出身ということもあり、どういう書き方をすれば受けるかという読ませ方を心得てるという印象である。 ビジ... -
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No.22 2011夏号 「老いの才覚」曽野 綾子(ベスト新書)
帯紙に「年の取り方を知らない老人が急増してきた」という宣伝文句に惹かれて読んでみた。 昔の老人には老いる才覚があった。才覚とは今までに得た人生の知識経験等を駆使して、最良の答えを出す事。それが老人の才覚である。 どうして才覚のない老人が...