「日本史が面白くなる日本酒の話」  上杉 孝久 著 サンマーク文庫

nihonsi

どの国にもその国の国酒といわれる酒があります。
例えば、フランスのワイン、ドイツのビール、イギリスのスコッチ、ロシアのウォッカ、アメリカのバーボンなど、
国酒といわれる酒はその国の歴史と深くつながっています。(まえがきより抜粋)

翻って我が日本はどうか。日本酒と日本の歴史がどうつながるのか。それらを歴史的な事実なり
エピソードを交えながら紹介したのが本書である。

例えば、国税収入に占める酒税の割合は1899年には35%になり、それまでトップだった地租を抜き第1位になった
とか、戦後食糧難から米不足で酒を作る米の確保が難しくなり、アルコール添加酒(水で2倍に薄めてブドウ糖、水あめ、
グルタミン酸などの調味料を加えて量を3倍にする)が清酒の本流となり、それが2006年まで続いたため日本酒離れが
起きる原因になった等、面白い話が満載の1冊である。

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