先日、新聞に電車の踏切でうずくまっている老人を助けようとして、共に轢かれて死亡した初老の女性の話が掲載されていいた。
以前にも、日本に留学していた韓国の学生が、駅のプラットホームに落ちた人を助けようとして、自らの命を絶った。映画にもなった。
異国の人を命がけで助けようとする精神と有浮きが話題になり、美談として映画にもなった有名な実話である。感動して涙が溢れ出た。

 プロとして人命救助の仕事をしている人でも、自分の命が危うくなった時、自分を犠牲にして助ける事は難しいだろう。山の遭難事故、トンネル火災事故、その他色々な事故が起こった時、必ず二次災害の事を考えてしまう。
やはり自分の命を優先してしまうのである。基本的に人間は保身的である。

 事件、事故に遭遇した時「あなたならどうする?」と知人に聞かれた時「私には出来ない」と即答してしまった。自分には咄嵯に行動を起こす勇気がないからである。情けない限りである。

 しかし、保身的である事は決して悪い事ではないと思う。自分を犠牲にして人の為になった事は本当に尊い事ではあるが、自分を失った後に発生する家族、友人、社会関係はどうだろうか。美談として人ノマから褒め称えられるかもしれないが、遺された者の悲しみと混乱はいか程のものか考える必要もある。

 身を捨てて主君、国家の為に尽くす時代も確かにあった。しかし、自分亡き後の事を考え、如何なる緊急事態でも沈着冷静に判断し、自分の身の安全を確保してから事にあたりたい。たった一度の人生、大切に生きたいと願う。

 でも、どうしようもなく体が動いてしまうのでしょうね。朴念仁の私には出来ない事である。色々と考えさせられました。