No.22 2011夏号 「老いの才覚」曽野 綾子(ベスト新書)

帯紙に「年の取り方を知らない老人が急増してきた」という宣伝文句に惹かれて読んでみた。
 昔の老人には老いる才覚があった。才覚とは今までに得た人生の知識経験等を駆使して、最良の答えを出す事。それが老人の才覚である。
 どうして才覚のない老人が増えてきたのか。原因の一つが、日々の暮らしが平穏すぎて、もともと人間が生きるという事はどういう事かを全然知らないおめでたい老人が増えたからだと言う。そこで、老いの才覚=老いる力を持つ事が重要だと説く。その老いる七つの力とは・・・・・
 読んでみて、その通りだと思わせるような事柄がたくさん出ている。超高齢化の時代を迎える中、還暦以上の方々に是非一読をお勧めする。
no22_2011

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