頑岡オヤジもとうとう“おじいちゃん”と呼ばれるようになった。長男に女の子が生まれたのである。今で言う“できちやった婚”で、あれよあれよと言う内に結婚式。そしてあれよあれよと言う内に孫の誕生。誠に忙しい限りである。認めるも認めないも判断する時間を与えてくれない。頑岡になりようがなかった。
 会社帰りに病院に寄り、ガラス越しの初対面。3、4人の赤ちゃんが並んで寝かされていたが、自分の孫がどの子かすぐに判った。不
思議なもので運命の出逢いとはこういうものかと少し感動してしまった。 2606グラム。他の赤ちゃんと比べれば随分と小さい。小さい体全身で泣いていた。目鼻立ちのしっかりした子供である。私の人生に又新しい出逢いが一つ加わった。さて、これから先この子は私にどのような関わりをもってくるのだろうか。楽しみである。
 私は乳飲み子を一度も抱いた事がない。二人の子供の父親であるが一度もない。何だか壊れそうで恐かった。首も座らない子供に乳をやったり風呂に入れたりする妻を見て感心したものである。この孫も抱く事はないだろう。
 子供との多くの触れ合いの中から愛情は育っていくものだろう。私が子供達に淡白なのはこのスキンシップの無さが原因なのかもしれない。今の若い夫婦は共に子育てをしているように思える。お産に立ち合い、育児も平等に関わっていく。すばらしい事だと思う。
 子供達との触れ合いは小さい時だけで、振り返ればいつも後ろについていた子が、いつの間にか自分の先を歩いている。あまり逢う事もなく又逢っても話す事がない。こんな我が家である。
 よく世間では孫は可愛いものだと言うが、私はそうは思わない(今の所)。所詮長男の子供であっても嫁の子供であり、何となく遠慮がちである。こんな我がままな頑固オヤジではあるが、孫の行く末は少し覗いてみたい気もする。