些細な事と人は言うけれど、私にとっては夫の意地、決して許しがたき事なのである。その些細な事で妻との会話を止めた。従って妻には頼らず、毎日の晩酌の肴を自分で作る事になったのである。もう3ヶ月以上になる。(この許しがたき事については、後日機会があれば述べてみたい。)

 毎日の晩酌の肴を作ると言う事は、まず第一にメニューを考え、第二こ食材を調達しなければならない。これ全てが私にとっては初体験なのである。まず、大手スーパーでの買物であるが、未だに買物カゴを持てない。ただ必要だと思った食材を手にレジに向かうのであるが、そのレジに行くのが叉一苦労なのである。黄昏男の悲しき運命か、つい期限切れ間近の赤シールを貼った加工食品に手が出てしまう。それをレジ近くまで持っていくと、婦人達の群れが立ちはだかる。そこへは恥ずかしくて並べない。また、食材を元にもどして、婦人達がいなくなったすきを見てレジに行くのである。そんな調子で、はなはだ情けない限りである。豆腐・天ぷら・チクワの種類の多さにも戸感う。やっと自宅に着けば、大皿に盛り自室でそれを肴に焼酎をチビリチビリと!

 今までは会社から帰れば、テーブルにズラツと並べられた肴を大ロたたきながら食べ飲んでいたのだが!が、一人でチビリチビリとやるのもオツなものである。決して負け惜しみではない。今回はこれまで。ほんの初体験の一部である。